森のイスキアを訪れたはなし1(佐藤初女さんから学んだこと)
佐藤初女さんが今日お亡くなりになった。
電車の中でTwitterのタイムラインで知った。
去年4月。初女さんのこちらのご本の出版記念講演で、初めてご本人を拝見した。実際、殆ど拝見できなかったのだけど。
というのは、初女さんが登場し目に焼き付けようとしたのに、目で見ることができない。目を開けることすらできない。前を向くことができない。そんな経験は初めてだった。
仕方なしに目を閉じ頭をさげ、端からみると寝ているようにしか見えなかっただろう。しかし私の意識はハッキリしていた。結果的に聴いて考えるのではなく、初女さんの存在をエネルギーをそのままに体験することになった。
これをきっかけに森のイスキアに行きたいと思った。 インターネットで連絡先を検索し、ダメだろうなと思いながら森のイスキアに電話をかけてみた。
8月17日から1泊予約がとれた。 びっくりした。 何年も待つつもりだったし、同じ日に宿泊した方の一人は、三年待ったと仰っていたから。
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東京から夜行バスで弘前駅へ。早朝到着し岩木山神社周辺を回る。
昼食をいただいたホテルでタクシーを拾い、運転手さんに「森のイスキアへ」と伝えると、わかりましたと地図を確認することもなく、二つ返事でアクセルを踏みだした。
岩木山がうつくしい。
森のイスキアは、岩木山の麓のとうもろこし畑が広がる中にある。
玄関で挨拶すると、スタッフさんが迎えてくれひととおり案内をしてくれる。
この地域でとれたとうもろこしを「嶽(だけ)きみ」というのだけど、スタッフさんは茹でた嶽きみとあたたかいほうじ茶で、もてなしてくださった。
森のイスキアの緑豊かな庭を散策もさせていただいた。
遊歩道もある。
ここの植物をよくよく観察する。
お庭を散策してると、日が暮れてきた。他の宿泊者の方と森のイスキアにきた経緯などを語りあい、夕飯前に天然温泉のお風呂で汗をながす。
スタッフさんから夕飯の用意ができましたと伝えられダイニングへ。
次につづきます。